スキップしてメイン コンテンツに移動

Cloudflare使って独自ドメインのメールをGmailで受けるやり方

今までG Suite無償版を使っていてキャッチオールでメールをGmailに転送していました。今年(2022年)に無償提供が終了になることになったので移行先を探してましたが、Cloudflareの「Email Routing」を使うことにしました。

この「Email Routing」はクローズドベータでしたが、2022/2/8にオープンベータになりました。

やり方をまとめておきます。


Email Routingで出来ること

  • 独自ドメインのメールアドレス(複数設定可能)を作成し、指定のメールアドレスに転送できる
  • 独自ドメインのメールアドレス(複数設定可能)を作成し、ドロップすることもできる
  • キャッチオール(設定していないメールアドレス)のメールを転送できる
  • キャッチオール(設定していないメールアドレス)のメールをドロップできる
  • 今時点(2022年2月)、メール転送は無料(Freeプラン)で利用できる


必要なもの

  • Cloudflareアカウント
  • ドメインのネームサーバーをCloudflareが用意するネームサーバーに変更


手順

Cloudflareのアカウントが無い場合

1. Cloudflareのサインアップ画面でアカウントを作成します。メールアドレスとパスワードを入力します。画面の指示に従って進めます。

2. アカウントが作成したら完了です。セキュリティを高めておくなら、2要素認証を設定しておきます。


ドメインの追加

1. Cloudflareのダッシュボードにログインします。メニューの「Webサイト」にアクセスし、「サイトを追加」ボタンをクリックします。

2. 追加したいドメインを入力し、「サイトを追加」ボタンをクリックします。

3. プラン選択が出たら、無料にしたい場合は「Free」プランを選択します。

4. ネームサーバーの変更を促されます。ドメインに元々設定されているネームサーバーの設定が読み込まれるので内容を確認します。画面の指示に従います。

5. ドメインを管理しているレジストラのサイトに行き、ネームサーバーの変更をします。ネームサーバー変更の反映を待ちます。

6. ネームサーバーの変更が反映したら完了です。


Email Routingの設定

1. Cloudflareのダッシュボードにログインします。メニューの「Webサイト」にアクセスし、該当のドメインをクリックします。

2. メニューの「メールアドレス」をクリックします。機能がアクティブではない場合は画面の指示に従います。

3. メールアドレス画面の「カスタムアドレス」のところに行きます。

4. 独自ドメインで作成したいアドレス(@より前のところ)と転送先のメールアドレスを登録します。(これらの内容は後で追加や変更できます)

5. 4で登録した転送先のメールアドレス宛に確認メールが届きます。確認リンクをクリックして確認を完了させます。

6. DNSのレコードの入れ替えをします。画面の指示に従い、既存のMX、SPF(TXT)レコードがある場合は削除します。削除した後にCloudflareのMXレコード、SPF(TXT)レコードを追加します。自動追加するボタンがあるのでクリックします。

7. DNSの反映完了を待ちます。

8. 反映が完了したら、「catch-all アドレス」のところでキャッチオールの設定をします。アクティブにして転送先のメールアドレスを選択します。

9. 設定が完了したら、ドメインのメールアドレスにメールを送ってみます。転送先のメールアドレスに届くか確認します。届いたら完了です。


参考記事

Email Routing is now in open beta, available to everyone (The Cloudflare Blog)

Migrating to Cloudflare Email Routing (The Cloudflare Blog)

Cloudflare Email Routingでメールの作成とルーティングが簡単に (The Cloudflare Blog)

このブログの人気の投稿

AndroidのChromeで見たくないウェブサイトをブロックする方法

スマホで見る必要が無かったウェブページを見てしまい、意味の無い時間を過ごしてしまったり、ストレス溜めてしまっていないでしょうか。 Android 9.0以降に入っているGoogleの『 Digital Wellbeing 』で見たくないウェブサイトをブロックすることができました。 方法をまとめておきます。 Digital Wellbeingって何? Androidに標準搭載されていて、スマホの利用時間を確認したり、管理できます。ユーザーが生活や健康も含めて満足にデジタル機器を使えるようにサポートするアプリです。 Android スマホの Digital Wellbeing ってなに? その機能の概要や利用方法を解説 Digital Wellbeingアプリを表示する Android 9.0以降は標準で入っています。非表示になっている場合は下の操作で表示します。 Androidの設定を開きます。 「Digital Wellbeing と保護者による使用制限」というメニューがあればタップ。 「アプリの一覧にアイコンを表示」をオンにします。 これでアプリ一覧に「Digital Wellbeing」アプリが表示されます。 Android 8.0以前や一部の機種は「Digital Wellbeing」アプリが入っていないかもしれません。Google Playからアプリをインストールできるか試してみてください。 Digital Wellbeing - Google Playのアプリ 見たくないサイトをブロックする手順 1. Digital Wellbeingアプリを開きます。 2. アプリの最初のところに円グラフが出ていれば、そこにある「Chrome」の部分をタップ。もし出ていなかったら中央の時間をタップして、アプリ一覧から「Chrome」をタップ。 3. Chromeの利用状況が出るので画面スクロールして一番下にある「サイトを表示」をタップ。 ポップアップにある「表示」をタップ。 4. アクセスしたウェブサイトのドメインが一覧で出るので、ブロックしたいドメインにある砂時計アイコンをタップ。 5. 「サイトタイマーの設定」で 0時間 0分 にして「OK」をタップ。 これでブロックの設定が完了です。 見ようとするとどうなる? 「サイト一時停止中 (設定したドメイン)のタイマーが...

インデックス登録や変更に影響するHTTPステータスコードの解説とケース別対応方法

ウェブサイトやブログを持っていて、Google検索やBingなど検索エンジンのインデックス状況を確認している人が覚えておきたいのが「HTTPステータスコード」です。 このHTTPステータスコードをうまく使うことで検索エンジンのインデックスを削除したり、変更することができます。 HTTPステータスコードによる検索エンジンの動きを解説します。 HTTPステータスコードとは? ページにアクセスしたときにリクエスト元に対して、結果を分かりやすくコードで返す仕組みです。 ページが見つからないときに「404 Not Found」と表示されることがありますが、この404がHTTPステータスコードです。 下のように分かれています。 情報レスポンス 100-199 成功レスポンス 200-299 リダイレクトメッセージ 300-399 クライアントエラーレスポンス 400-499 サーバーエラーレスポンス 500-599 HTTPステータスコードを確認するには? Chromeであれば、下のように操作すると見れます。 ページ上で右クリックして「検証」をクリックするか、Ctrl+Shift+iキーを押してDevToolsを開きます。 DevToolsの「Network」タブを開いた状態で、ブラウザでページを再読み込みします。 一覧にリクエスト内容が出てきますので一覧の最初の方にあるページのURLと同じ名前の行のStatusを確認します。 クリックするとリクエストやレスポンスの内容が見れます。「General」カテゴリの「Status Code」の値でも確認できます。 リダイレクトがある場合は「Preserve log」にチェックを入れる DevTools画面にある「Preserve log」にチェックを入れるとログがクリアされずに残ります。確認したいURLにアクセスすると、リダイレクト前後のリクエストの履歴が表示されます。 ログをクリアするときは「Clear network log」のアイコンをクリックします。 検索エンジンのインデックスを操作する ページをインデックス登録したいなら「200 OK」 リクエストが成功したことを示します。ウェブページが見れている状態でインデックスの対象になります。品質に問題なければ登録されます。 うまくインデックスされていないときは、クローラーが見に来た時...

Bloggerブログがインデックス登録されない問題の対処

Bloggerを使ったブログではGoogle検索にインデックス登録されないトラブルがあります。 「Bloggerのブログがインデックスされない」「インデックスされていたのにインデックスが外れる」という声も多いようです。 このBlogger特有の問題を整理しました。対処方法をまとめておきます。 ※問題が複雑化しているため、整理し直しました。 起きていること Bloggerを使ったブログで、サーチコンソールでGoogle検索のインデックス登録を申請してもエラーになってインデックス登録されない。 「ページがインデックスに登録されなかった理由」が下のようなものになっている。 リダイレクトエラー ページにリダイレクトがあります 代替ページ(適切な canonical タグあり) クロール済み - インデックス未登録 インデックスされていたのにインデックスが外れていることがある。 サーチコンソールで「インデックス作成」メニューの中にある「ページ」を開くと、ページがインデックスに登録されなかった理由を一覧で見ることができます。 理由の解説 「リダイレクトエラー」「ページにリダイレクトがあります」とは? ページにアクセスしたときに別のページに自動的に移動したり、移動を繰り返している状態が検知されている状態です。 別のURLに変わっている 別のドメインに変わっている 内部でリダイレクトが連続している これらの移動が発生するページではGoogleはインデックスの審査をしません。 Bloggerで起きているリダイレクトの問題の解説 BloggerのページはスマートフォンでアクセスするとBloggerはURLが変わります。URLの末尾に ?m=1 がついたURLに変わって再読み込みされます。 自動的にURLが変わるこの動作がリダイレクトです。 「スマートフォン用Googlebot」がクロールしたときも同じく、URLが ?m=1 付きのページにリダイレクトがされます。リダイレクトがあったことで正しいURLではないと判断されます。 2024年7月5日以降、パソコン用Googlebotでクロールされないことがアナウンスされました。今後はスマートフォン用Googlebotでしかクロールされないため、この問題が顕著に発生するようになります。 パソコン用 Googlebot によるクロールの終了 - ...